書き方大公開!! 海外大学院に合格する 志望動機書 の書き方!

こんにちは、ライターのTimです!
今回の記事は、海外大学院への 志望動機書 についてです。

私は去年の秋に、オックスフォード・ブルックス大学というイギリスの大学院へ 志望動機書 を提出しました。
その結果なんと、「合格」をいただきました!!

しかし、なかなか一筋縄にはいかず、作成するのはかなり大変でした。
もちろん、イギリスの大学院ですので、日本語で書くわけにはいきません。英語での執筆です。

私が最も苦戦したのが、志望動機書の「書き方」でした。どんな言葉を使うのか、どのように文章を展開していくのかがスムーズにいきませんでした。

そこで、自分が合格を勝ち取るために、どのようにして志望動機書を書き上げたのか、紹介していきます。

*海外大学院合格への流れはこちらをご確認ください。
https://www.cotoba.press/2021/12/24/the-process-of-being-accepted-to-a-uk-graduate-school/

*IELTS高得点取得法についてはこちらをご覧ください。
https://www.cotoba.press/2021/04/15/ielts-score-up-tips/

https://www.cotoba.press/2021/12/24/the-process-of-being-accepted-to-a-uk-graduate-school/

志望動機書 ではどんなことを書いていくのか?

まず、書く内容のテーマは4つあります。

①なぜその学問なのか、②今までの経験、③自分は一体どんな人物なのか、④学んだことを将来どのように活かしていきたいのか、の4つで、分かりやすく、かつ詳しく書いていく必要があります。

大学院の職員は、世界中から集まる志望動機書を審査していくことになります。そのため、その中から合格できる者は、ほんの一握りになるかもしれません。審査官にきちんと読んでもらえるように、以上4つのテーマを軸に、誰が見てもわかりやすく、詳細に執筆していきたいところです。

書き方のスタイル

書き方のスタイルは、もちろん、アカデミックライティングです。ロジカルに書き、口語表現に気を付けてフォーマルな口調の志望動機書を作成していく必要があります。そのうちいくつか、私が心掛けた重要なものを紹介していきますね。

ロジカルに関して言えば、まず大事なことはワンパラグラフ、ワンアイデアで書いていくことです。同じ段落にいくつもの主張を書いたり、いろんなテーマのお話をすることなく、1つのことを同じ段落で詳しく書いていきます。
その際、気を付けることは、何の話をするか明確にするため、段落の一文目をその段落を一言でまとめた文章にします。

続いて、フォーマルな表現についてです。まず、誰でも簡単に実践できることとして、短縮形を使わないということです。例えば、’I’m happy’ ではなく、’I am happy’ とすることです。

そして、わりと奥が深いのが、カジュアルな表現を避けることです。例えば、’get’ ではなく、ニュートラルな ‘gain’, ‘obtain’や、フォーマルな ‘acquire’を使用します。また、イディオムにも注意する必要があります。会話では重宝できる ‘figure out’などはアカデミックには向いておらず、文脈に合わせて’understand’, ‘comprehend’などと表現しないといけません。
すべての簡単な表現、イディオムが口語表現とは限りませんが、もしフォーマル度が分からない場合は、なるべく避けた方が良いと思います。

なぜこのようなことが大事なのかというと、やはりカジュアルな表現は幼稚に聞こえてしまうからです。また、簡単な単語には、さまざまな意味を持つ事が多いからです。ライティングというのは、書く側の一方的な語りで、相手が質問ができません。つまり、限定的な意味を持つ単語を選ぶことがライティングでは好まれるのです。

例えば、「自分のレストランを持っている」と表現するとします。
“I have a restaurant.” とするよりも、 “I own a restaurant.” とした方が、スッと意味が入ってきます。なぜなら、 “own” というのは “have something as one’s own”(オックスフォード新英英辞書)という意味であり、たくさん意味のある“have”に比べて狭義な単語だからです。

アカデミックライティングについてしっかり勉強したい方は、植田一三先生著書の「英語ライティング至高のテクニック36」という本をお勧めします。
実際、志望動機書を提出してからこの本を勉強し始めたのですが、仕上げる前にこの本を使ってアカデミックライティングを学びたかったな〜と今も少し後悔している本です(笑)

執筆の際に注意していく点

注意して執筆してほしいことが一つあります。それは、「自分を卑下しない」ことです。

海外大学院への志望動機書なので、海外の文化に合わせる必要があります。日本の文化では、相手を立てるためや、謙遜するために自分を下に見ることがあります。しかしこれは、少なくとも欧米諸国では逆効果ですので、執筆の際には気を付けましょう。

自分に自信満々に書くことが執筆のコツだと思います。

例)
自分の教育についての知識はまだまだですが、→自分は今でも教育を熱心に勉強し続け

それともう一つ大事なことは、必ず添削をしてもらうことです。
自分ではわかりやすく書けたつもりでも、他の人にとっては読みづらい可能性も大いにあります。実際にあった研究結果に基づくと、客観性を意識している人でさえ、物事を完全に客観的に考えることはかなり難しいのです。そのため、添削という作業は絶対に怠ってはいけません。実際私は、5人の方(業者も含めて)に自分が書いたものを読んでもらいました。

ちなみに私は、topadmit という留学用出願エッセイ添削サービスを利用しました。一旦は自分の力で全て仕上げ、ある程度自分で添削した後に、このサービスの2人の方に添削をお願いしました。私が選んだサービスは、エッセイの評価と添削サービスのみでしたが、それだけでもとても満足するサービスでした。

第三者にこのようにしてみてもらうのは、かなり良い勉強になりますので、ぜひ利用して見てください。以下がそのリンクです。
https://www.topadmit.com/jp?utm_source=Affiliate-A8&utm_medium=ImageBanner&a8=t8cej8BDWwZhwVQb74pO1Vpz5wHFoQcVb4o8MwQw9bgDWwc8vOo2vOKN.OPkKkSpMbTOZJcfM8ceEs00000017901001

また、この添削の後には、念のため3人のイギリス人の友人にも見てもらいました。ここまでくると、ほとんど直すところはなかったものの、イギリス人があまり使わない表現などを変えてもらい、より自然な表現にしてくれました。
こんな責任感あるものを添削してくれるなんて、本当にいい友人を持ったな、と思います。今度会う時に、必ず恩返をすると約束しました(笑)

実際に書いた 志望動機書 を大公開&解説

ここからが、この記事のメインである志望動機書の解説です。

まず私が書いた志望動機書の構成は、以下のようになっています。

①将来の目標
②大学で何を学んだのか⑴
③大学で何を学んだのか⑵
④教育
⑤そのコース、大学院、街、国で学びたい理由
⑥まとめ

私は当大学院の、英語教育(TESOL)コースに出願しました。そのため、英語や英語教育に多く触れています。
さらには、「志望動機書ではどんなことを書いていくのか」で述べた、自分は一体どんな人物なのか、についてもいくつもの段落で触れています。

それらを踏まえて、私が実際に書いたものをご覧ください。

①将来の目標

ここでの私のこだわりは、どうしても力強く、興味深そうな出だしにしたかったので、”My ultimate goal”から入りました。そこから、「英語との出会い」→「英語の面白さを伝えたい」→「目標を叶えるためにこの大学で学びたい」と論を進めていきました。

英語に興味を持たせることが大切だと信じているのと、先生になったらこれを軸に授業を展開したいと思っているので、「興味づけ」をキーにしています。この後の段落からも「興味づけ」に関する論を展開し続け、さらにはそれを大学院の学びに結びつけていくのがポイントです。

あえて言うならば、途中の “arouse students’ interests in learning ~” の部分の “arouse” を “raise” に変えた方が良かったな、と思います。前者は、もともと0だった興味を沸かせるイメージなのに対して、後者は興味を引き立たせるといったニュアンスです。この時はそれを知らなかったのが残念です、、。(つまりこれくらいのミスなら全然合格範囲だということなのかな?)

②大学で何を学んだこと⑴

ここでは自分が一体どう行った大学生だったのかを綴っています。英語教育コースに出願しているため、もちろん、英語や英語教育に関連させて書き上げました。そのため、一文目はそれらを要約したものにしています。

そしてここでのポイントは、自分がどんな人物であるかを自然な流れで明記しています(ネイティブの人にそう言われました)。大学院側は、相手がどんな人物かわからない人に合格をあげたいとは思いません。そこで、学校生活や自分の性格をこの段落で述べました。

単語にも注目すると、最後から二番目の文章で、”demand strong motivation” となっています。”need”などの代わりに使ったのは意味がこの単語が一番しっくり来るかな、と思ったからです。Cambridge dictionary を参照してみると、動詞で “to need something such as time, effort, or a particular quality” となっています。つまり意味的には、「必要とする」でもかなり狭義的に使われることが分かります。

あとは、”proactively” や “cumulative” など副詞や形容詞を使って、文章の意味に重みを持たせたのもポイントです。

③大学で何を学んだこと⑵

この段落では、自分が一番お世話になった教授のゼミについて述べました。そこから、そこでの自分の頑張りと培ったものが、大学院での学びに成功するだろうと論を進めました。
その教授は大学院へ推薦書も書いて下さった方です。そのため、相手側からすると、自分と教授のことがよく分かる内容になったのではないかなと思います。

何でもそうかもしれませんが、アカデミックライティングでも具体性が必要です。相手からのツッコミが無いように、なるべく具体的に仕上げました。ここでもそうです。教授のゼミを説明するのに、”adept at making a lively, comfortable class” と表現しましたが、”because” の後でそれがどんな授業だったのかを説明しました。

④教育

ここでも自分の性格を一言で述べた上で、大学のコースに直結する「教育」について、自分のこれまでの経験を綴っています。
このコースで学ぶに当たって必要なものが、「2年以上の講師歴」でした。アルバイトやボランティアでも全然良いとのことだったので、そのことについて書きました。大学入学以来、自分の視野を広げようと色々なことに手を出していたのですが、それがここで報われたように感じました。

ここでも、私が第一段落で述べた「興味づけ」についても文章後半で言及しています。

見返すと、”lots of” という表現を使っていたのが気になりました。少し子供じみた言い回しですので、”a large number of”とかを使えばもっと引き締まった文章になっていたなー、と今では大後悔です(笑)

⑤そのコース、大学院、街、国で学びたい理由

ここでは、そのコース、その大学院、その街、その国でないといけない理由を述べています。
実際、私は2回くらいオックスフォードの街に行ったことがありますし、大学院のウェブサイトも穴が開くほどすみずみまで読みました。そのため、かなりイメージして書きやすかったです。

現状では、実際に訪れるというのはかなり難しいので、オンラインツアーなどを通してイメージを膨らませるのも良い手だと思います。オックスフォードブルックス大学は、よくオンラインでのキャンパスツアーなどを実施しているので、参加して雰囲気を掴むことは可能です。あなたが行きたい大学院のそういったツアーも、ウェブサイト等を通して見つけられると思いますので、是非ぜひ積極的に参加したりしてくださいね。

添削してくれた業種のネイティブは、私が最後に書いた “instrumental”の使い方が好きだと言ってくれました(笑)あんまみんな使わんのかな、それか癖ある使い方だったのかな、と今でも謎です(笑)←もしわかる人いたらコメント下さいね。

⑥まとめ

今まで述べたことを簡単にまとめました。
ここでもキーワードである「興味づけ」について触れています。また、自分のその大学院に進みたいという強い望みを表現するのに、“desire to”という表現を使いました。動詞の形ですので、インパクトある表現になったと思います。

さらには、最後は、 “This is my ultimate goal.”と終わらせていますが、第一段落の一文目と寄せているのが、自分のこだわりです。これが合格とは直接関係のないものかもしれませんが、自分のエッセイのスタイルを知れたような気がします。

最後に

いかがでしたか?

海外大学院への志望動機書を仕上げるのは大変ですが、書き上げた時には大きな達成感を感じました。この投稿から、あなたが志望動機書を書く際にちょっとした参考になればと思います。

See you soon and have a lovely day!

オックスフォード・ブルックス大学
https://www.cotoba.press/2021/12/24/the-process-of-being-accepted-to-a-uk-graduate-school/

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA