神戸市外国語大学 イスパニア語劇団 取材映像 ~コロナ禍で頑張る学生を取材~ 李慶雨さん、倉垣佳世子さん(2021年10月12日)

神戸市外国語大学の語劇団を連載しています。
今回はイスパニア学科4回生の李慶雨さんと同学科3回生の倉垣佳世子さんをインタビューしました。

前回までの語劇の記事はこちらからどうぞ

自己紹介

倉垣佳世子さん

倉垣さんは1回生からイスパニア語劇団に所属しており
2019年度の語劇祭では照明を担当したそうです。

そんな倉垣さんは、春バベルの2020で役者をする予定でしたが、新型コロナの影響で春バベルが中止となってしまい台本だけ手に入れて役者として演劇はできなかったとのことです。

しかし翌年に当たる今年の2021年の春バベルでは監督を経験することができました。

現在は2021年度のイスパニア語劇団の監督 兼 照明・音響など裏方の方を担当しており、学生たちにも厳しいコロナ禍においても懸命に語劇団を成功へ導こうとしています。

倉垣さんの自粛中の趣味はケーキとかお菓子を作るのにハマってしったそうです。
YouTube動画でお菓子を真似して作っているんだとか。

趣味は鑑賞した映画とかのレビューをブログに書いているぐらい、語学も演劇にも興味のある倉垣さん。

しかし、大学に入るまでは、演劇に興味があったわけではないそうです。

大学一年生の時に入学したことをきっかけにして新しい刺激を求めて語劇団に入ったと教えてくれました。

映画好きが高じてスペイン語の映画に興味を持ちだしたのは語劇団に入ってからだそうで、学業にもいい影響を与えているようでした。

李慶雨さん

李さんの趣味はサウナ好き、そして腕立て伏せをよくやっていると教えてくれました。

語劇団の経験としては2018年と19年と役者を経験して、なんと2018年はベストキャラクター賞を、2019年度はベストキャラクター賞と最優秀主演賞を受賞したそうです。

現在はちょっとした役をやっているとのことでした。

コロナ禍で困ったことは?

大きく分けて2つ「①対面の練習の時間の少なさ、②劇団員同士の距離を取らなければならないこと」だと語る倉垣さん。

①対面の練習の時間の少なさ

対面練習の少なさは、今まで毎日夜までずっと練習できていたのが、コロナが緩和されても週に3回3時間に制限されてしまっていること。

後輩の指導がやっぱり十分にできなく、役者さんの練習時間が十分に取れないことがと困った点だったと語ってくれました。

ZOOMを使ったオンライン練習などを行って対面練習で時間を取れなかった分の発音とか、このセリフはこういう意味なんじゃないか解釈を深めるものを中心にオンラインの練習工夫したそうです。

練習風景@小ホールにて

②劇団員同士の距離を取らなければならないこと

毎年当たり前のように先輩と練習終わりにご飯食べに行ったり、食堂で同級生とご飯食べたりとか楽しく喋ったり、そういうことができなくなってしまったことで例年よりも劇団員でコミュニケーションを取る機会、お互いをよく知る機会が少なくなったなと倉垣さんは教えてくれました。

それでも、1つの劇を全員で作り上げる達成感というのを後輩たちにはやっぱり味わってほしいと後輩たちへの気遣いを忘れません。

幹部ができるだけ練習中に後輩とコミュニケーションをとったり、オンライン練習中も適度に休憩をとって勉強の話とか日常最近どんなことがあったとか、進路の相談とか積極的に聞いてあげることを心がけていると素敵なエピソードをいただきました。

今年は特に練習中は真剣にしながらも笑いが絶えないように心がけているそうですよ。

一方で李さんは、感染を防ぐという意味でいろんな制約があって、例年のようにできないってことに対して非常にストレスを感じているそうです。

対面での練習時間がもっとあればなっていう気持ちも強く持っており、まだまだ対面練習の時間が足りていないと教えてくれました。

大きな声で練習するとか集まって練習するとかハグとかのシーンとかも制約があって我慢しているのだそうです。

屋外での練習

今年のイスパニア語劇団について
(2回生が少なく、3回生がメイン)

3回生がメインということは・・・1年生のときに初めて語劇祭を経験して2年生のとき(コロナ禍)にブランクがあって、実質今年が2回目の語劇祭というメンバーが多いので後輩の指導にはみんな不安があるだとか。

2回生は3名で人数的に少なく来年度の引継ぎにかなりプレッシャーがあると正直に教えていただきました。

しかし、そんな状況の中でも、「今年は経験の浅い3年生が主体ではあるけれどもそのイスパニア語劇団の劇を楽しみにしてくださってるOB・OGの先輩方や教授陣の方々、部活に残ってくださった上回生の先輩から本当に助けられていると思う」と感謝の言葉も忘れません。

いろんな相談に乗ってくださる教授陣の方も「こういうこういうものなんですかね?」と質問すると文化的にはこうだよとか、スペインの文化はこういうところもあるからっていう風に留学に行っていない劇団員にとってはとても助かる存在なのだそう。

「先輩や先生方を頼ることが自分たちにとって最も重要なことだなと思いながら、先輩たちや支えてくれた同級生の劇団員の皆さんと一緒に作ろう、一緒に作れる語劇団にしたいです」と思いを語っていただきました。

また他学科の他劇団の先輩や同回生の人にも本当に助けられているそうで、「今年は最優秀賞とか劇の賞もあるけれど、やっぱりみんなに助けられて皆さんに助けられているので、あまり賞は関係なく個人的にはみんなに恩返ししたい」と意気込みを語っていただきました。

李さんはこう伝えてくれました。「2年前は、2年生がメインという今と似たような状況でしたが、当時は4年目5年目の先輩が非常にたくさんいて、先輩たちにはすごく助けられました。今年は自分が最年長者ということでもっともっと頑張らなければいけないなっていう風に感じています。」

そして、「3年生の子たちも責任を持って頑張ってくれています。自分も倒れない程度にもっと頑張って後輩を助けてあげたい」


見てもらいたいポイントは?

今年の劇のジャンルが滑稽劇(コメディ)なんだそうです。

主人公の2人にぜひ注目してもらいたいとポイントを教えていただきました。

その2人の掛け合いが噛み合わなさ、例えばどちらかの言ってることが伝わっていなくてケンカになったりとか、村の人々のコミカルな演技にも注目!

初めて音響に触る1年生、初めて衣装・メイクを担当する3回生と1年生、本当に初めてのことでいっぱいですが、みんな頑張っているので裏方にも注目!

今年はコメディなので要所要所でいろいろな笑いをお届けできればなと考えていると語る李さん。

余裕があればその裏方の部分である大道具、照明、音楽、字幕に注目!

こんなもの作ってるんだ、照明がきれいだ、この音楽いいね、あの字幕わかりやすいね、みたいな部分も余裕があればお客さんにも注目してもらえたらとのこと。

最後に全員経験は少ない中でも精一杯頑張ってるのでぜひ見ていただきたいなと思います、と劇団員がひとつになっていることを伝えていただきました。

この度は取材にご協力いただきましてありがとうございました。

本番まで大変だと思いますが、頑張ってくださいね。応援しています!

神戸市外国語大学 語劇祭

神戸市外国語大学 語劇団の感想まとめ

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