• IELTS
  • IELTSに関することを記事にしています。

たった2回で IELTS 7.0達成!私が劇的にスコアを伸ばした勉強法

カフェで IELTS 勉強@イギリス

こんにちは!Timです。
今回の記事は、 IELTS という英語の試験についてです。

留学や進学のため、IELTSを受ける必要があるという方も多くいるのではないでしょうか?
 そこで、こういったテストに挑戦するにあたって、おそらくたくさんの方が思うのが、「情報の少なさ」かと思います。

参考書もそうですし、受験体験記とかも、英検やTOEICと比べればまだまだ少ないと思います。

そのため今回は、留学経験なし、帰国子女でもない私が、IELTS で、たった7ヶ月の独学でどうやってオーバーオール7.0を達成できたのかを紹介していきたいと思います。

その前に、「あなたは誰だ!」と思う方は、こちらをお読みください。以前投稿した自己紹介ブログです。
 https://www.cotoba.press/2021/03/17/new-life/

・IELTS 7.0 の英語レベルを分かりやすく解説

ひとえに、「IELTS 7.0」といっても、どれくらいのレベルか想像できますか?

文部科学省が定めた英語の検定試験の相対表が以下にあるので、ぜひ確認してみてください。
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/03/__icsFiles/afieldfile/2019/01/15/1402610_1.pdf

少しまとめると、IELTS 7.0レベルというのは、CEFR(ヨーロッパ共通参照枠)でいうところの、C1レベルに相当。英検では一級合格レベル、TOEFLでは95~120です。ここには書いてませんでしたが、TOEIC L&R では、945点以上に相当すると聞いたことがあります。

簡単に言えば、我々が一般に想像する「外国の方々」と同じような英語レベルなのかなと思います。もちろん、英語圏の国からではないですが。

ちなみに、日本人のIELTSオーバーオールの平均は、5.8です(以下参照)https://www.ielts.org/for-researchers/test-statistics/test-taker-performance
さらには、日本人の上位11%に属するともいわれています。

このスコアのレベルが大体つかめてきましたか?
これくらい取れたら、だいぶ満足しても良いくらいかもしれませんね。

・IELTS 7.0を狙うための戦略的な勉強法

戦略について話す前に、一度以下の画像、というか、およそ1年前に私が受けたIELTSの成績表をご覧ください。

2020年㋆に受けた IELTS の結果

といったように、オーバーオール 7.0を達成したぞ~といっても、4技能全てを足して4で割ってみると、6.75 となって、四捨五入で7.0です。つまり、割とギリギリで達成しました(笑)
ですが、そのおよそ7か月前に受けたIELTSでは、オーバーオールが6.0で、その内訳が、Listening: 5.5、Reading: 6.5、Wrting: 6.0、Speaking: 5.0でした。上と同じようにそれぞれを合わせたものを4で割ってみると、5.75 でした。なので、本当にきれいに ‘1.0‘ 伸びたことになります。

さて、何が言いたいかというと、IELTSで高得点を取るには、目標達成のための戦略が不可欠です。

先ほど確認したように、オーバーオールのバンドスコアは4技能の平均点で決まります。ただし、平均点が6.25など0.5刻みのスコアにならなかった場合は、その数字に一番近いバンドのスコアになります。
つまり、
平均点が6.125 の場合 → オーバーオール 6.0 
平均点が6.25 の場合 → オーバーオール 6.5 
というような感じです。

要するに、オーバーオール 7.0 を目指すにあたって、全ての技能で、バンドスコア 7.0 を取る必要がないということです。

私の場合、
比較的スコアを伸ばしやすい リスニング、リーディングで 7.0~8.0、
独学が難しい ライティングとスピーキングで 6.0~6.5
くらいのスコアを出すことを目標に勉強していました。

と考えれば、わりと目標通りに点数が出ました(^^♪

では続いて、どのように勉強していったかを見ていきましょう!

・IELTS 高得点を取る方法とおススメ参考書

IELTSのための英語学習を開始したことにあたって、自分が心がけたことがあります。それは、自分の周りを留学と似たような環境を作り上げたことです。そうは言っても、私には留学経験はありません。
しかし、留学を経た英語学習者が、劇的に英語力を上げて帰ってこれる理由は、大きく考えて一つだと考えています。それは、自らを英語漬けにしていたことだと思います。

そのように仮定すると、「日本にいながらでも同じような経験をすることが可能ではないか」という結論に至りました。そして、コロナが流行りだした去年の4月から実践していきました。それを以下で技能別に勉強法とおすすめ参考書を紹介していきます。

IELTS:総合4技能の勉強法

まず、IELTSを勉強するうえで、絶対に欠かせない問題集が公式問題集です。過去のテスト問題を収録したもので、これを知らずして敵は倒せません。現在は 15 が最新のバージョンです。
私は、この問題集の11,12,14の3冊分の過去問(4×3の12回分)を解きました。3冊でももしかしたら少ないほうかもしれません。

これともう一つ試してよかった問題集が、ケンブリッジ出版のThe Official Cambridge Guide という問題集です。
アカデミックの問題がなんと8回分も入っていて、過去問と比べるとかなりお得です。ただ、それぞれ4技能の練習問題も入っていて、それがなかなかボリューミーです(笑)
私は少し解きましたが、しんどくなってきたので、そのテスト8セットを繰り返し解いていきました。

ちなみにテスト内容は、「公式」という称号をもらっているだけになかなか質が良いと思います。ただ、過去問と比べると難易度が少し高いように感じます。

そして、ボキャブラリーを増やすのに使った本がこれです。単語それぞれに例文も載っているし、何より見やすくて使いやすかったです!

IELTS: 最高得点 7.0を取得したListening勉強法

リスニングは、個人的に、かなり英語漬けにしやすいパートでした。問題演習のほかに、私がおこなったことは、大きく分けて3つです。

①オーバーラッピング
②ネットフリックス
③ポッドキャスト
 
です。

毎朝の発声練習と題して、①のオーバーラッピングをしていました。これはスピーキングとリーディングにも関わってくる勉強法です。なぜなら、この勉強法1つで、英語の話すスピード発音矯正、そして速読向上の3つの効果が期待できるからです。

英語の話すスピードについては理解できることと思います。英語長文についているCDを聞きながら、それに合わせて音読していくことがオーバーラッピングですので、そのスピードに慣れれば、リスニングテストの際に、余裕を感じることでしょう。

しかし、実践してみると、そのスピードについていくことは意外と難しいものです。その理由の1つとして、CDのスピーカーと自分の英語発音のギャップのせいだと思います。

裏を返せば、CDと同じような発音が、勉強を続けることで可能になるということです。一緒に音読することで、イントネーションポーズアクセント、そしてもちろん、それぞれの単語の発音もCDを聞きながら、直していくことができます。

これができるようになると、どんなメリットがあるでしょう?

自分が発音できない英語は聞き取ることができない、とよく言われます。そうです、オーバーラッピングを実践することで、自分の聴き取れる英語を増やすことが可能なのです。

ちなみに、私はほぼ毎朝、これを最低10回、同じ英文でオーバーラッピングをしています。そのおかげか、ネイティブの方々と話すときにはよく、「日本人っぽくない」とか「くせのない標準っぽい発音で、聞き取りやすい」などと嬉しいお言葉をいただけるようになりました!(^^)!

さらにオーバーラッピングの際は、英文内容理解にも心掛けました。内容を理解しながら、オーバーラッピングをすると帰り読みができません。それにより、速読力が鍛えられました

長くなりましたが、続いては②のネットフリックスです。

勉強を続けていると、どうしてもしんどくなってくると思います。そんな時は、ネットフリックスなどの動画配信サービスで洋画や海外のドラマを見ることがおすすめです。

無理に難しい内容のものを見る必要はなく、面白く、自分の好みに合わせたものを見ることが、ネットフリックス勉強法での秘訣です。

私は、ドラマ “FULL HOUSE”が大好きで、それをすべて見終えた上に、”THE WALKING DEAD”, “13 REASONS WHY”も全て視聴しました。英語を聞くことに集中して見ていたおかげか、ネイティブスピーカーのリアルな話し方にも慣れることができました。もちろん、まだまだ改善は必要なところではありますが、、。

最後の③ポッドキャストでは、BBCニュースを主に聞いていました。今でもどこか出かける際には、必ずBBCニュースを聞きながら、歩いたり、バスに乗ったり、電車に乗ったりしています。ニュースだと、わりと難関な単語が使われていたりするので、ボキャビルをした後のアウトプットには最適です。

よく聞きながら、「あっ、今、”denounce”って言った!最近単語帳で覚えたやつだ!意味は確か、、」といった感じで、頭の中で考えたり、何回か聞きたいところは巻き戻したりして聞いていました。

BBCニュースを聞いていた理由はシンプルで、IELTSはイギリス英語がメインなので、それにもっともっと慣れるためです。IELTSを受け終えた後でも、それがすっかり習慣化してしまい、今でもずっと聞き続けるようになりました(笑)

ちなみに、私が使って良かったなと思えるIELTS用リスニング教材がこれです。

話すスピードが早いのと色々と癖のあるアクセントを持ったスピーカーが登場します。初めは戸惑うかもしれませんが、すぐに慣れると思います。たまーに答えが間違っているところも見つけますが、確実に自分の力になることでしょう。

まとめると、オーバーラッピング、多聴、問題演習をしっかりやりこなすことで、勝利を勝ち取れるはずです!

IELTS: 最高得点 7.5を取得したReading勉強法

ここでも私自身を英語漬けにするために色々と工夫をしました。問題演習をする以外にもより英語漬けにするためには、普段から英語を読む癖をつけなければいけません。そこでまず、iPhoneの言語設定を英語に変えることから始まりました。

英語かぶれと思われたかもしれませんが、全ては自分のためです(笑)そんな考えは捨てて、自分にどんどん負荷をかけ始めました。

その他、ニューヨークタイムズ を購読し始めましたし、洋書も空いた時間で楽しんでいました。ニューヨークタイムズはウィークリー販売だと月900円ほどなので、格安で質の高い生の英文に触れることができます。

このようにして、1日の中で英語を読む習慣をしっかりとつけ、IELTSリーディング問題を解くことを億劫に感じないようにしていきました。

リスニングの勉強でオーバーラッピングを紹介しました。その際に使っていた教材で、精読・音読も行いました。それが以下の教材です。

この本の何が良いかって、文が長すぎないこと、米英語と英英語どちらも楽しめること、文の内容が興味深いことです。少しくらい難しくても、全然続けられました。これまで、この本を4週繰り返して、内容と単語等をほぼすべて網羅できたと思います。

あとは、ひたすらケンブリッジ公式問題集や過去問のリーディング問題を精読して音読を続けていました。問題一セットについているリーディング問題の復習に、ほぼ半日かかるくらい復習に力を入れて頑張りました。

IELTS: 最高得点6.5を取得したWriting勉強法

私が一番苦戦したパートです。おそらく皆さん、伸び悩むことでしょう。このパートだけは、問題対策をしっかりするしかないのかなと思います。

ただ、IELTS Writing の採点基準を見てみると、文法やつづりミス、同じ単語や表現の繰り返しが減点対象になります。つまり、そういったミスを防ぎ、多様な単語で表現することで得点アップにつながります。

そこで私は、新しく覚えた単語や、使いたいフレーズ、などをよくノートにメモを取り、例文なども一緒に書きました。
それと、表現の繰り返しを防ぐためにもよく使う単語の別の言い方とかも、ノートにたくさんまとめました。例えば、「時々」と表現するのに、おそらく “sometimes” が一番使われるのかな、と思います。この他、”from time to time”, “(every) now and then”, “at times”, “occasionally”, “on occasion” などが使えます。ライティングではフォーマルな言い回しが好まれるので、最後2つの表現を使うとよいでしょう。残りは、スピーキングでかなり重宝できます。

このようにして、普段から、様々なことを表現できるようになればライティングだけでなくスピーキングでもかなり役に立ちます。

また、よく英語をメモすることで単語の綴りにも気を配れるようになります。それによって、ミスも減らすことができるし、自信がつくと書くスピードもどんどん速くなるでしょう。

何せノートにメモをすると復習がしやすいので、何度も復習し、メモした単語やフレーズを自分のものにすることができます!得点アップ間違いなしです。

あとは、問題演習をしていくのみかと思います!私が使ったライティングの問題集はこちらです。

この本でライティングの基本的なルールも知ることができます。いろんな表現がまとめられたページもありますので、そこで大事な表現をマスターすることができます。

あとは、この本に載っている問題を解き、ある程度問題に慣れてから、どんどん過去問やケンブリッジの公式問題集で演習していきました。解説を読むときには、自分が気に入った表現や大事な言い回しをどんどん盗んでいくことをお勧めします。

そのおかげか、色んな人から「よくそんな表現の仕方知っているね!」と驚かれるようになりました(笑)

IELTS: 最高得点6.5を取得したSpeaking勉強法

私が一番、楽しんだパートです。IELTSを勉強していた時は、オンライン英会話を利用していました。

私が利用した英会話は、なんと授業が取り放題でした。そのため、毎日平均2~3くらいの授業(1授業26分)を取っていました。かなり英語を話すことに慣れましたし、自信がつきました。その際、なるべく覚えたて、もしくは覚えて使えるようになりたい単語やイディオム等を積極的に使うことが英語力向上の秘訣です

その時役に立ったのが、ライティング勉強法を解説するときに説明した、単語ノートです。

使えば使うほどに口が記憶して使えるようになりますので、こういったやり方は非常におすすめです。IELTSのスピーキングセクションでは、イディオムを使うことで点数がアップします。そのため、どんどん使っていけるようにするのも高得点取得法の一つです

ちなみに私は、本番は少し緊張して、全然イディオムを思い浮かべることができませんでした。今この文章を読んでいるあなたは、そうならないように普段からしっかりと覚えて、いつ何時にでもそういった言葉が口から出てくるようにしてくださいね(笑)

そして、IELTS用スピーキングでおすすめの教材は断然これです。トピックごとに章が分かれているのと、イギリス人が使うような便利な言い回しや、イディオム、文法、発音、文化なども学べます。スピーキングに自信がある人にも薦めたい一冊です。

最後に、イディオムを学ぶには、これまでに紹介した本の中からでもできます。そのほか、英検1級パス単やユーチューバーのAtsueigoさんが出版している “Distinction” シリーズからもかなり豊富に学べます。一度チェックしてみるのもいいかもしれません!

・最後に

IELTSについて、いかがでしょうか?
今回は勉強法について、かなりざっくりとまとめました。また近いうちにそれぞれ4技能の勉強法をもっと具体的に説明していきたいと思いますので、お楽しみに。

あなたの頑張りが、実りますように。

 

  1. メイ

    大学1年生です!
    これからIELTSを留学のために受けることを考えていましたが、まだまだ情報も勉強の仕方も掴めてないときに、この記事を読ませていただきました!短期間でものすごく努力したのが伝わってきました
    参考書も詳細な感想を読んで買おうかなと思いました!
    私に取ってとても為になる記事だと思ったのでコメントを書かせていただきました!
    ありがとうございます。

  2. アバター画像Tetsuya

    Cotoba PRESS編集長のTetsuyaです。
    コメントありがとうございました。
    メイさんの留学の参考になれば幸いです。
    応援しています!

  3. カカ

    こんにちは。
    現在IELTS7.0取得のために勉強しており、
    とても参考になりました!
    オーバーラッピングでも、記事に記載されている教材(Colins)の物を使用されたのですか?

    • アバター画像Tim

      カカさん、こんにちは。Timです。
      コメントとご質問ありがとうございます。
      そうですね、メインは文単でしたが、Colinsの教材でもオーバーラッピングや音読に使用していました。
      Colinsのオーディオは、完全ブリティッシュアクセントでしたので、もしブリティッシュイングリッシュがお好きでしたら、Colinsをメインに使用するのも良いと思います!
      IELTSの勉強、応援しています(^^♪

CAPTCHA