韓国と北朝鮮における言語のちがい①

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1.はじめに

みなさんこんにちは。

韓国語の勉強が大好きなYuki.Aです。

今日は韓国語に関する話題です!(^^)

韓国語を勉強中の方はわかると思いますが、韓国語を勉強していると、方言を耳にする機会もでてきますよね!?

筆者は、韓国の方言と標準語である「ソウル訛り」とのちがいを発見したとき、より「韓国語って面白い!」と感じます。

(ちなみに筆者は、「韓国の関西弁」ともいわれる「釜山訛り(プサンマル)」が大好き!)

そして韓国語の方言にどんどん興味を持っていくうちに、ある疑問が浮かんできました。

それは・・・

「韓国と北朝鮮で使われている言葉はちがうのだろうか?」

距離が近く、話していることばも似ているイメージがある韓国と北朝鮮。

このテーマは、韓国語学習者であれば誰もが気になったことがあると思います。

…ということで、今回と次回の2回で、韓国と北朝鮮で使われている言葉のちがいについてみていきましょう!

2.韓国と北朝鮮における言語のちがい

 ここからは、韓国と北朝鮮のことばのちがいの一部について、両者を比較しながらみていきます。(ここで扱う言葉はそれぞれの国の標準語とします。)

パート1では、韓国と北朝鮮における標準語のちがいにフォーカスしてみていきたいと思います。

①韓国と北朝鮮の「標準語」のちがい

 韓国における標準語については、

  • 「ハングル正書法」(1933年)
  • 「査定した朝鮮標準語集」(1936年)

の2つをもとに「標準語規定」(1988年)が告示され、

教養ある人々が一般的に使う現代ソウル語」と定められています。

・・・なんかあいまいで、定義的にはそれといった特徴がない印象ですね(笑)

 一方、北朝鮮では「標準語」にあたることばを「文化語」と呼び、平壌(ピョンヤン)のことばを基準としています。(韓国のソウル訛りと区別して呼ぶため)

鄭稀元氏の著作『韓国語教育論講座 第一巻「韓国と北朝鮮の言語差」』中に登場する文化語の定義はこのようになっています。

〇文化語:主権を執った労働階級の党の指導のもとに、革命の首都を中心地とし、首都の言葉を基本にして成り立つ、労働階級の志向と生活感情に合うように革命的に洗練され、美しく整えられた言語、社会主義民族語の典型であり、全人民の模範となる文化的言語である。我が文化語は偉大な首領金日成同志の主体的な言語思想と、党の正しい言語政策により、共和国北半部で革命の首都平壌を中心地とし、平壌の言葉を基準とし、我が人民の革命的志向と生活感情に合うよう、文化的に整えられた朝鮮民族語の模範である。

<조선말 대사전(朝鮮語大辞典, 1992)>(鄭 2007: 164-165)

なんだかややこしい(◎_◎;)

要するに、北朝鮮が成立した当時の政治的思想の影響を大きく受けているのが文化語です。

また、思想に沿うように人の手により整備されたということが、韓国における標準語との大きな違いです。

・・・両国の標準語のちがいがわかったところで、今回はここまで!

↑パート2に続きます(^^)

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