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アメリカ留学中の身分証明書6つ:それぞれ解説

今回は、アメリカで留学生がパスポート以外で身分証明に使える書類6種をご紹介します。
2001年の同時多発テロ以降、外国人にはパスポートの携帯が義務付けられていますが、紛失リスクを考えると頻繁に持ち歩くのは不安ですよね。
そこで、代わりに使える身分証明書をまとめました。


身分証明書の種類と取得難易度

日本でもパスポート以外に、マイナンバーカードや運転免許証などが身分証明書として使えますが、アメリカでも同様に、身分証明用の書類がいくつかあります。
しかしながら、留学生にとって一部は取得が難しいこともあります。
以下は、留学生が身分証明書を取得する難易度が低い順から並べたリストです。

  1. 学生証
    取得難易度: 低い
    概要: 留学生にとって最も簡単に取得できる身分証明書の一つです。
    大学や学校に在籍していれば、学生証を発行してもらうことができます。
    学生証は写真付きで、名前や学校名が記載されており、学校内外で身分証明として使用できます。
  2. 州発行IDカード(非運転免許証)
    取得難易度: 低い
    概要: 運転免許証を取得しなくても、各州で発行される身分証明用IDカードを取得できます。
    通常は居住地の州の運転免許センターで申請が可能で、身分証明として広く利用できます。
  3. 運転免許証
    取得難易度: 中程度~高い
    概要: アメリカで運転するためには運転免許証が必要ですが、運転免許証を取得するには運転試験や筆記試験を受ける必要があります。
    未成年者の場合は、親の同意書が必要です。
    留学生が運転免許証を取得する場合、試験に合格する必要があるため、取得難易度は高いです。
  4. 社会保障番号(SSN)
    取得難易度: 高い
    概要: 社会保障番号はアメリカでの就労、納税、社会保障などに使われます。
    多発テロ以前は外国人も比較的簡単に取得できましたが、現在はアメリカ国内で就労許可を得ている人のみが申請できるため、取得が難しくなっています。
    留学生は通常、アルバイトなどで働く場合にSSNを申請しますが、就労許可がある場合のみ発行されます。

→Social Security Administration 公式サイト(外部リンク・英語)

  1. グリーンカード(永住権カード)
    取得難易度: 高い
    概要: アメリカでの永住権を取得した場合に発行されます。
    永住権を持っている場合は、アメリカ国内での身分証明書として非常に有効です。
    ただし、留学生が永住権を取得することは一般的ではなく、取得には非常に高い難易度があります。
  2. 軍人IDカード
    取得難易度: 該当しない
    概要: アメリカ軍に従事している場合に発行されるIDカードですが、留学生が取得することは通常ありません。

まとめ

留学生にとって、学生証や州発行IDカードは取得しやすい身分証明書です。
社会保障番号(SSN)は就労許可がある場合のみ申請可能であり、取得には一定の条件が必要です。
グリーンカードや運転免許証は留学生にとって高いハードルとなります。
これらを参考に、必要な書類を準備することが重要です。

→「「ESTA」と「eTA」って何? 留学生にも必要なの?」はこちら

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