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【神戸市の保護者必読】ELTiS(エルティス)とは?留学に必要な英語試験を徹底解説

目次

  1. ELTiSとは何か
  2. なぜ神戸の学校でELTiSの話が出るのか(啓明学院を例に)
  3. ELTiSの試験内容と受験方法
  4. ELTiSのスコアと評価基準
  5. 留学費用は本当に年間200万円?
  6. 保護者が今すぐ確認すべきチェックリスト
  7. ELTiS対策・英語教室でできること
  8. 他の英語試験との違い(英検・TOEFLなど)
  9. よくある質問(FAQ)
  10. まとめ
  11. 参考文献・引用一覧

はじめに:突然「ELTiSを受けたい」と言われて戸惑っていませんか

ある日突然、お子さんが「ELTiSを受けたい」「留学したい」と言い出して驚いた保護者の方は少なくありません。神戸市の啓明学院中学校のように留学プログラムに積極的な学校では、外部の留学エージェントを招いた説明会・相談会が開催されることがあり、そこで初めて「ELTiS」というテスト名を耳にするケースが増えています。本記事では、英語教室を運営する立場から、公式情報・信頼できる団体の情報をもとに、ELTiSについて正確に、かつ分かりやすく解説します。数値やスコア基準については、団体・年度によって変動があるため、断定的な部分は「目安」として示し、必ず最新情報をご自身で確認いただくようお願いします。


1. ELTiSとは何か

ELTiS(English Language Test for International Students) は、英語を母語としない中学生・高校生を対象に、英語圏の学校で授業や学校生活についていけるかどうかを測る英語能力テストです。

ELTiSは、アメリカの教育出版社であるBallard & Tighe, Publishersが開発・提供しているテストで、公式サイト(eltistest.com)では、リスニングとリーディングの2技能を、教室や学校生活の文脈で測定するテストと説明されています[1]。

重要な背景として、ELTiSは、かつてアメリカの高校交換留学プログラムで標準的に使われていたSLEP(Secondary Level English Proficiency)テストの後継として位置づけられているテストです。アメリカの国際教育旅行に関する基準団体である**CSIET(Council on Standards for International Educational Travel)**は、交換留学プログラムを運営する団体に対して、参加希望者の英語力判定にELTiS(またはそれに準ずるテスト)を用いることを基準として示しており、これが「アメリカ高校交換留学の業界標準テスト」と呼ばれる理由になっています[2]。

英検やTOEICが「英語力の総合的な認定」を目的とするのに対し、ELTiSは「海外の中学・高校の授業についていけるかどうか」という留学適性そのものを測ることに特化している点が、最大の違いです。


2. なぜ神戸の学校でELTiSの話が出るのか(啓明学院を例に)

神戸市須磨区にある啓明学院中学校・高等学校は、キリスト教主義に基づく教育を行う私立学校で、関西学院大学の系属校として知られています[3]。国際理解教育・グローバル教育に力を入れている学校として、留学プログラムへの参加を積極的に後押しする校風があり、こうした学校では、校内で外部の留学エージェントや国際教育団体を招いた説明会・相談会が開催されることがあります。

このような説明会に参加した生徒が、同級生の留学への意欲に感化されて「自分も挑戦したい」と考えるケースは、神戸に限らず全国の私立中高で見られる一般的なパターンです。ELTiSは、そうした生徒たちが留学準備の中で最初に直面する具体的な「目標」「関門」になりやすいテストだと言えます。

なお、啓明学院が具体的にどの留学プログラム・どのエージェントと連携し、ELTiSをどのように活用しているかについては、学校ごと・年度ごとに異なる可能性があるため、必ず学校の国際交流担当窓口や公式サイト(keimei.ed.jp)に直接確認することをおすすめします[3]。学校説明会での案内内容と、学校の公式方針が完全に一致しない場合もあるため、この点は慎重に見極める必要があります。


3. ELTiSの試験内容と受験方法

試験内容

ELTiSは、リスニングとリーディングの2セクションのみで構成されており、スピーキング・ライティングは含まれていません。これは、「英語圏の授業を聞いて理解し、教科書やプリントを読んで理解できるか」という実践的な能力を測ることに重点を置いているためです[1]。

  • リスニング: 授業中の説明、クラスメイトとの会話、校内アナウンスなど、学校生活を想定した音声を聞いて答える形式
  • リーディング: 教科書レベルの説明文、理科・社会などの文章、プリントやお知らせ文などを読んで答える形式

問題数・試験時間・出題形式の詳細は、テストのバージョンや実施団体によって異なる可能性があるため、受験するプログラム・団体からの最新の案内を必ず確認してください

受験方法

TOEICや英検のように個人で公開会場に申し込む形式ではなく、ELTiSは基本的に学校・留学エージェント・交換留学団体などが団体で実施する形式が中心です[1]。したがって、

  • 学校(啓明学院など)が受験を案内している場合
  • 説明会に来た留学エージェントが一括で申し込みを受け付ける場合

など、窓口は「学校」または「外部の留学エージェント・交換留学団体」になることがほとんどです。受験料や実施方法(オンライン/紙媒体、校内実施/外部会場)は団体によって異なるため、お子さんが利用予定のプログラムの担当者に直接確認するのが確実です。


4. ELTiSのスコアと評価基準

ELTiSにはスコア(得点)による評価がありますが、「◯点以上なら合格」という世界共通の統一基準は存在しません。公式サイトでも、スコアは各交換留学団体・学校がそれぞれの基準に基づいて「受け入れ可否」や「クラス分け」の判断材料として使用するものとされています[1]。

日本の留学エージェントの案内資料などでも、「一定以上のELTiSスコアが出願条件」「基準に満たない場合は語学研修などの条件が付く」といった記載が見られますが、具体的な点数の基準(カットオフ)は団体・プログラム・年度によって異なります。ブログや解説記事で見かける「◯◯点以上」という具体的な数値は、あくまで一例・参考情報として捉え、お子さんが実際に応募するプログラム・エージェントに、最新の必要スコア・推奨スコアを直接確認することを強くおすすめします。


5. 留学費用は本当に年間200万円?

啓明学院の説明会などで案内されたという「1年で200万円前後」という数字は、日本国内の一般的な留学費用データと大きく矛盾するものではありません。

高校生の1年程度の留学費用は、渡航先の国・地域、公立/私立、寮かホームステイか、為替レートによって大きく変動しますが、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)などの調査では、概ね150万〜300万円程度と報告されるケースが多くあります[4]。特に注目すべきなのは、留学の形態によって費用が大きく異なる点です。

  • 交換留学(ボランティアのホストファミリー宅に滞在し、現地の公立高校に通うタイプ): 比較的費用を抑えられ、目安として年間200万〜300万円程度
  • 私費留学(現地の私立高校に入学し、寮生活等を送るタイプ): 学費・寮費が加わるため、年間400万〜600万円以上になることも珍しくありません

お子さんが案内されているのが「交換留学」なのか「私費留学」なのかによって、必要な費用感は大きく変わるため、エージェントの資料でどちらのタイプかを必ず確認してください。

費用の内訳をおおまかに分解すると、以下のようなイメージになります(あくまで目安の一例です)。年間留学費用の目安≈プログラム費(100万円)+航空券(20万円)+生活費(100万円)+保険(15万円)+その他(10万円)100+20+100+15+10=245(万円)

このように、プログラム費・航空券・現地生活費・保険・その他雑費を合計すると200万円台になることが多く、「年間200万円」という説明はおおむね妥当な範囲だと考えられます。ただし、近年の円安や航空券・保険料の上昇傾向を踏まえると、当初の見積もりより費用が上振れする可能性も念頭に置いておくべきです[5]。

金額の多寡だけでなく、次の点を書面で必ず確認することをおすすめします。

  • 料金に含まれるもの/含まれないもの(学費・滞在費・航空券・保険・ビザ申請費・渡航前研修・現地サポート等)
  • 返金規定・キャンセルポリシー(ELTiSなどのスコアが基準に達しなかった場合の扱いを含む)
  • 現地サポート体制(緊急時の連絡先、日本語サポートの有無)
  • 帰国後の単位認定・進路指導の有無

6. 保護者が今すぐ確認すべきチェックリスト

お子さんが急に「留学したい」「ELTiSを受けたい」と言い始めた場合、まずは次の順序で情報を整理することをおすすめします。

  1. お子さんの「留学したい理由」を一緒に言語化する:なんとなく楽しそうだから、英語力を伸ばしたいから、将来海外大学も考えているから、など理由を明確にすることで、その後の判断がぶれにくくなります。
  2. 説明会の主催者を確認する:学校主催なのか、外部の留学エージェント主催なのかを確認しましょう。外部エージェント主催の場合、ビジネス的な側面があることを念頭に置く必要があります。
  3. 在籍校の国際交流担当の先生に相談する:「ELTiSを学校として実施していますか」「どの留学プログラムと連動していますか」を確認しましょう。
  4. 費用の全体像を書面で確認する:「年間200万円」に何が含まれ、何が含まれていないかを明確にしてもらいましょう。
  5. 複数のプログラム・エージェントを比較する:一つの説明会だけで決めず、複数の選択肢を比較検討することが大切です。消費者庁も、留学あっせん業者とのトラブルが増えているとして、契約前の費用内訳・キャンセルポリシー・サポート体制の確認と、書面での契約を推奨しています[6]。

7. ELTiS対策・英語教室でできること

ELTiSは大学受験向けの難解な英語試験ではなく、「現地の中学・高校の授業についていけるか」を見る実用的なテストです。したがって、特別な「裏ワザ対策」よりも、基礎的な文法・語彙の定着+実用的な英語運用力を養うことが最も効果的な対策になります。

リスニング対策

  • 授業中の説明・指示を聞き取る練習(理科の実験手順、社会の説明など)
  • 英語のニュース・解説コンテンツ(NHK World、BBC Learning Englishなど)を日常的に聞く習慣づけ
  • シャドーイングやディクテーションによる精聴トレーニング

リーディング対策

  • 英語圏の中学生向け教材(Social Studies, Scienceなど)の平易な文章に触れる
  • 多読(Extensive Reading)による語彙・読解スピードの強化
  • 教科書レベルの説明文・お知らせ文を読む練習

英語教室のカリキュラムとしては、英検準2級〜2級レベルの読解・リスニングを意識しつつ、中学〜高校の教科内容に近いトピックを取り入れることで、自然とELTiSにも対応しやすい力が身につきます。なお、ELTiSの公式な過去問は一般公開されていないため、模擬問題を使う場合は「本試験と完全に同一ではない可能性がある」ことを念頭に置いてください[1]。


8. 他の英語試験との違い(英検・TOEFLなど)

試験名主な目的主な対象技能留学での位置づけ
ELTiS中高生の留学適性(授業についていけるか)を測定中学生〜高校生リスニング・リーディング北米への高校交換留学等で重視される
英検英語力の総合的な認定全年齢4技能(級により異なる)国内入試・一部の留学選考で参考にされる
TOEFL iBT大学レベルでの英語運用力の証明高校生〜大人4技能大学・大学院留学で広く使用
TOEICビジネス英語力の測定大人中心リスニング・リーディング(一部にSW)就職・昇進等で使用、高校留学では一般的でない

ELTiSは中高生の高校留学、特に北米への交換留学に特化したテストであり、他の試験とは目的が明確に異なります。英検を持っていても、留学プログラムによっては別途ELTiSスコアの提出を求められることがあるため、「英検があるからELTiSは不要」とは限らない点に注意が必要です。


9. よくある質問(FAQ)

Q1. 小学生でもELTiSを受けた方がいいですか?

ELTiSは基本的に中学生〜高校生を対象に設計されているテストです。小学生が今すぐ受験する必要は高くありませんが、中学からの長期留学を真剣に検討している場合や、英語教室のカリキュラムとして「現在地を知る」目的で、小学高学年〜中学1年頃に一度体験的に受けてみるという使い方は考えられます。

Q2. 英検とELTiS、どちらを優先すべきですか?

国内の高校・大学入試を重視する場合は英検の方が汎用性が高く、アメリカなど北米への高校交換留学が具体的に決まっている場合はELTiSが必須に近い位置づけになります。「英検で基礎力を測り、ELTiSで留学に必要な実践力を測る」という役割分担で考えると整理しやすいでしょう。

Q3. ELTiSのスコアが低いと、もう留学は無理ですか?

そのスコアを「スタート地点」として考えれば問題ありません。語学研修付きのプログラムへの変更、留学時期の調整、英語力強化プログラムの優先的な受講など、対策と選択肢は複数あります。1回のスコアだけで留学の可否を決めつける必要はありません。


10. まとめ:ELTiSは「目的」ではなく「道具」

ELTiSは、中高生が英語圏の学校で学ぶ準備ができているかを測る実用的な英語テストであり、特にアメリカなど北米への高校交換留学において、CSIETという基準団体の推奨のもと広く使われているテストです。神戸市の啓明学院中学校のように留学に積極的な学校では、今後もこのテストの名前を聞く機会が増えていくと考えられます。

しかし、最も大切なのは、スコアや費用の数字だけに目を向けるのではなく、お子さんがなぜ留学したいのか、そのためにいつ・どの国・どんな形で行くのが最適なのかを、家族でじっくり話し合うことです。ELTiSは、そのプロセスを後押しする一つの道具にすぎません。具体的な必要スコアや費用については、必ずお子さんが利用予定の学校・エージェント・交換留学団体に最新情報を確認しながら、慎重に準備を進めていただくことをおすすめします。


参考文献・引用一覧


編集部より(英語教室の先生として): 具体的なスコア基準や受験料、費用の総額は、実施団体・プログラム・年度によって変動します。本記事は公開情報をもとに一般的な傾向をまとめたものですので、実際にELTiSを受験・留学を検討される際は、必ず学校の国際交流担当や利用予定のエージェント・交換留学団体に、最新かつ正式な情報をご確認ください。


  1. ELTiS Official Website(Ballard & Tighe, Publishers)”About ELTiS” — テストの目的・構成(リスニング・リーディング)、および団体経由での実施が基本であることが説明されている。https://www.eltistest.com/ ↩︎ 
  2. CSIET(Council on Standards for International Educational Travel)”Advisory List of International Educational Travel & Exchange Programs” — 交換留学プログラムの英語力判定基準としてELTiS等の使用が推奨されている。https://www.csiet.org/ ↩︎
  3. 啓明学院中学校・高等学校 公式サイト — 学校概要(関西学院大学系属校であること、国際理解教育の取り組み)。留学プログラムの詳細は学校の国際交流担当窓口へ直接確認のこと。https://www.keimei.ed.jp/ ↩︎ 
  4. 独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)「日本人学生留学状況調査」— 高校生を含む日本人学生の留学費用に関する統計・国別費用の目安。https://www.jasso.go.jp/ ↩︎
  5. 外務省「海外留学」ページ — 留学費用は渡航先・期間・プログラムの種類によって大きく異なる旨の注意喚起。https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/ryugaku/ ↩︎
  6. 消費者庁 — 留学あっせん業者とのトラブルに関する注意喚起。契約前の費用内訳・キャンセルポリシー・サポート体制の確認、書面契約の推奨。https://www.caa.go.jp/ ↩︎

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