
金融・保険・証券業界で活かす語学力とキャリアパス|神戸市外国語大学卒業生の就職実績
金融・保険・証券業界で活かせる語学力とは?
金融・保険・証券業界は、経済活動の根幹を支える重要な分野であり、国際的な取引や交渉が多いことから、語学力を活かせる場面が多くあります。特に、外資系金融機関や海外拠点を持つ企業では、英語をはじめとする外国語スキルが求められることが増えています。本記事では、神戸市外国語大学の卒業生が実際に就職している企業の例を交えながら、金融・保険・証券業界の魅力を紹介します。
金融業界での英語・他言語の需要とは?
金融機関では、海外の企業や投資家とやり取りを行う機会が多く、英語が標準言語として使われることが一般的です。特に以下のような業務で語学力が求められます。
- 国際取引:外国企業との契約締結や国際送金業務
- 市場調査・レポート作成:海外の経済動向を調査し、英語でレポートを作成
- 外国人顧客対応:外資系企業の経営者や投資家とのコミュニケーション
英語以外にも、中国語やフランス語、ドイツ語などが求められることがあります。特に、新興国市場への進出を進める企業では、現地の言語ができる人材が重宝されます。
外資系と日系企業で異なる語学の活かし方
外資系企業と日系企業では、語学力の活かし方に違いがあります。
- 外資系企業:社内の公用語が英語の場合が多く、メールや会議もすべて英語で行われることが一般的。
- 日系企業の国際部門:英語を使う機会はあるものの、日常業務は日本語がメイン。海外支店や駐在員としての勤務時に語学力が活きる。

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銀行業界:リテール営業・法人営業・国際部門
銀行業界は、個人や企業向けの金融サービスを提供する業界であり、語学力が求められる場面も多いです。
リテール営業(個人向け業務)
個人向けの資産運用相談やローン契約のサポートを行う業務です。富裕層向けのプライベートバンキングでは、海外の投資家との対応が必要になるため、英語力が求められます。
法人営業(企業向け業務)
企業の資金調達や金融サービスの提案を行います。国際的な企業を担当する場合、英語でのコミュニケーション能力が求められます。
国際部門・海外駐在
メガバンクでは、海外支店や現地法人が多数存在し、一定のキャリアを積むと海外勤務の可能性があります。語学力に加え、各国の金融規制や経済動向を理解する能力が必要です。
神戸市外国語大学卒業生の就職実績
証券業界:営業・アナリスト・トレーダー
証券会社では、株式や債券の売買、投資商品の提供、金融市場の分析を行います。
個人向け営業
個人投資家に対して、株式や投資信託などの商品を提案する業務です。海外株式や外国債券を扱う場合、海外の市場情報を理解し、説明できる英語力が求められます。
法人向け営業
機関投資家や企業に対して、投資商品やM&A(企業買収・合併)を提案します。海外の投資家とやり取りする場面も多いため、英語が必須となることが多いです。
アナリスト・トレーダー
金融市場の動向を分析し、投資戦略を立案する役割です。世界中の経済ニュースを収集・分析し、投資判断を行うため、高度な英語力が必要になります。
神戸市外国語大学卒業生の就職実績
- 野村證券(2022年度卒業生)
- 東京海上アセットマネジメント(2022年度卒業生)
保険業界:営業・アンダーライター・海外取引
保険業界では、リスク管理や国際保険契約の取り扱いで語学力が活かせます。
営業職(個人・法人向け)
外資系企業の日本支社や、日本企業の海外拠点向けに保険を提案する業務では、英語が求められます。
アンダーライター(保険引受審査)
契約者のリスクを分析し、保険料を決定する仕事です。国際保険案件では、外国語の契約書を扱うことがあるため、語学力が役立ちます。
海外取引・再保険
海外の保険会社と提携し、リスクを分散する業務です。英語やフランス語が求められることがあります。
神戸市外国語大学卒業生の就職実績
- 住友生命保険(2023年度卒業生)
- 東京海上日動火災保険(2023年度卒業生)
- 日本生命保険(2023年度卒業生)
- 大同生命保険(2022年度卒業生)

金融・保険・証券業界の平均年収は?職種別の給与相場を解説
金融業界は、他業界と比べて給与水準が高い傾向にあります。
- 銀行業界:500万円〜1000万円(メガバンクは高め)
- 証券業界:600万円〜1500万円(トレーダーは高収入)
- 保険業界:400万円〜900万円(外資系はさらに高収入)
金融業界で有利な資格・TOEICスコアとは?
- ファイナンシャルプランナー(FP):個人向け資産管理に必要
- 証券外務員資格:証券営業には必須
- TOEIC800点以上:外資系や国際部門では高評価
神戸で金融・保険・証券の仕事を探すなら?主要企業一覧
- 銀行:三井住友銀行(神戸支店)、みなと銀行
- 証券会社:野村證券(神戸支店)、大和証券
- 保険会社:アクサ生命、東京海上日動
神戸市外国語大学卒業生の金融業界就職動向
神戸市外国語大学の2024年3月の卒業生で就職を選択した351人のうち、金融・保険・証券業界に就職したのは11人でした。これは全体の約3.1%にあたり、少数派ではあるものの、語学力を活かしたキャリアパスの一例として注目に値します。
金融業界は専門的な知識が必要な分野ですが、グローバルな取引が多い企業では、語学力が大きな強みとなります。特に、外資系企業や海外展開を進める日系企業では、外国語を使う機会が多く、神戸市外国語大学の卒業生が活躍できる場面も増えています。
金融・保険・証券業界を目指す方は、TOEICスコアの向上や、経済・金融に関する基礎知識を身につけることで、より多くの選択肢を持つことができるでしょう。
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